人生腹ペコ日記

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ACL準決勝水原三星戦

ACL準決勝水原三星戦はホームで3-2の先勝。開始6分で0-2となった時点で「また肝心なところでやられるのか…」と嫌な感じを受けたところからの大逆転はチームの成長を感じさせるうれしい勝利となった。


 Jリーグ三連覇を果たしたオリベイラ政権時も4年連続でラウンド16の壁に阻まれ、2015年にはグループリーグ最終節にFCソウルに力負け。当時は入院中の病床でtwitterからサポーターの熱と悔しさだけが伝わってきてひとり途方にくれた。2017年もラウンド16でパウリーニョ擁する広州恒大に跳ね返され、とことんACLでは辛酸をなめてきた。


 思えば昨シーズンはJ1リーグで終盤戦に勝ち点ではリードし、あと1勝すれば優勝といったところで勝ちきれず、川崎に逆転優勝を許した。今シーズンもリーグ戦では勝ちきれない試合が多く、現時点で3位ではあるものの1・2位には大きく勝ち点差をつけられていて逆転は厳しい状況だ。


 交代策等を含めて、何度も大岩監督の采配について疑問符があったりなかったりしながらも、W杯イヤーの超過密日程の中、タイトルは全部残った状態でここまで来ている。これはものすごいことだ、と思う。


 今年は日程が過密すぎてずっと鹿島の試合を見ていられる。ただでさえ見ていられるだけで幸せだけれど、鹿島はそれだけではダメなクラブ。浮き沈みはありながらも現在公式戦7連勝中だ。このまま全部勝ってすべてのタイトルを獲りたい。獲らせたい。獲ってほしいと思う。


 振り返れば、柳沢コーチの不祥事からの辞任。それに伴う黒崎コーチの招へい。植田がベルギーに挑戦し、スンヒョンが加入。助っ人ペドロがレンタル、エース金崎が電撃移籍して、助っ人セルジーニョが加入。この時点で「戦力ダウンじゃないか」とか「後半戦はどうなることやら」とかいろいろと不安にかられたけれど、何とかチームは立ち直ってここまで来ました。


 でもね。勝負はここから。ここからなんです。この先を負けたら結局無冠に終わった昨シーズンと同じ成績だから。獲れるタイトルは全部獲る。そういうクラブだということを体現できるようにしたい。
 
 前置きが長くなりました。

 

 試合の方は先述のとおり、篤人のオウンゴールオウンゴールかあ。本当に入ったかなあ。でもゴール脇にレフェリーいるしなあ。早くVAR導入してほしい)と自陣で奪われてからの失点で早々に2点のビハインドとなりました。


 その後、21分にルーレットをしながらうまくパスを受けたセルジーニョのクロスから、優磨が競り、相手のオウンゴールを誘い、1点を返します。何度も惜しいチャンスやピンチがあり、43分にはゴール前でスンテがクリアの邪魔に入った相手選手に詰め寄り、イエローカードを受けます。


 イエローでよかったと思いつつ、2016年天皇杯決勝の満男さんを彷彿とさせる闘う意思の表明。闘うとは何か、勝つためのプレーとは何か。このチームに欠けていると何度も感じてきたものをACL優勝を知る男が取り戻してくれた気がしました。
 思えばスンテ加入時も、前年にACLを取ったチームのキャプテンの守護神が移籍してくるなんてすごい。プレーをみたらよりスゴイ!なんて思ったものですが、去年は悔しい無冠でしたからね。


 スンテの気合にも前日会見の「うちのチームに3人韓国人がいるので、彼らのためにも負けたくない」という篤人の言葉が響いているような気がしました。海外を知る男とACLを知る男がこの試合を引っ張ってくれました。


 同点弾は遠藤と交代で入った西大伍がおぜん立て。優磨とのワンツーから右サイドを突破すると中で待っていたセルジーニョに合わせ、簡単そうに見えるゴールを奪います。セルジーニョは左脚に特徴を持つ選手ですが、本当に技術が高く、右脚でのクロスやゴールもできる選手。この選手もまだまだ底がしれません。


劇的な逆転弾はアディショナルタイムに手繰り寄せました。セルジーニョのFKからこぼれて混戦になったところ、篤人が2度のシュートで決めきりました。なんとなく印象としてはゲームの終盤にはなかなか点を取れずじれったいのと点を取られるイメージがあったのでものすごくうれしい勝利となりました。


 レギュレーションで言えば2点のアウェーゴールは痛い。ものすごく痛いですが、今のチームには負けないゲームをするだけの実力があります。セカンドレグは負けなければOK。負けなければOKですが勝って決勝に行き、ACLを獲りきりましょう。

 

 

追記:決勝はどうにかワンマッチで休日開催にならんですかねえ。過密日程の今季は特にそう思います。ある意味公平かもしれませんが、決勝でホーム&アウェイ。しかもミッドウイーク開催は決勝感が薄れる気がしてしまいます。